**************************************************************** Microsoft SQL Server 7.0 および Microsoft Data Engine (MSDE) 1.0 Service Pack 1 1999 年 5 月 25 日 **************************************************************** (c) Copyright Microsoft Corporation, 1999 **************************************************************** 目次 **************************************************************** 1.0 はじめに 1.1 Service Pack のバージョン 2.0 SP1 のダウンロードと展開 2.1 データベース コンポーネント SP1 の展開 2.2 OLAP Services SP1 の展開 3.0 Service Pack のインストール 3.1 データベースのバックアップ 3.2 システム データベースの空き容量の確認 3.3 クラスタ設定の準備 3.4 Service Pack 1 のセットアップ前に実行していたアプリケーション の停止 3.5 データベース コンポーネント SP1 のインストール 3.6 OLAP Services SP1 のインストール 3.7 サービスの再開 3.8 クラスタ設定の再クラスタ化 3.9 アプリケーションの再起動 4.0 データベース コンポーネント SP1 クライアント コンポーネントの 再配布 5.0 特記事項 5.1 SP1 インストール後のクライアントのみコンピュータのアップ グレード 5.2 SP1 インストール後の master の再構築 5.3 最新バージョンへの SP1 の適用 5.4 Windows NT 4.0, Terminal Server Edition での SP1 のインス トール 5.5 SP1 とレプリケーション 5.5.1 マージ レプリケーションでリモート ディストリビューション データベースを提供しているサーバーでの SP1 のインストール 5.5.2 SQL Server 7.0 のオリジナル リリースから新規サブスクリプ ションを引き続き受け取るマージ パブリッシャの SP1 へのアッ プグレード 5.5.3 マージ レプリケーション サブスクライバでの SP1 のインス トール 5.5.4 以前のバージョンの SQL Server を使用した SP1 レプリケー ションの実行 5.5.5 Access 2000 (Jet 4.0) マージ レプリケーション サブスクラ イバの更新 5.6 カーソル動作の変更 5.7 OLAP Services での変更 5.7.1 セキュリティの向上 5.7.2 リモートに管理される OLAP Server のリポジトリの移行 5.8 データ変換サービス 5.8.1 Oracle データベースのエクスポート 5.8.2 DTS テスト機能の使用 5.8.3 [パッケージの実行] ダイアログ ボックスの変更 5.8.4 データ変換サービスのエラー メッセージ 5.8.5 Microsoft Visual Basic スクリプトの SET キーワードの使用 5.8.6 テストでのグローバル変数と照合のサポート 5.9 SQL Server 7.0 と Exchange 5.5 5.10 SQL Server クラスタリング ホワイトペーパー **************************************************************** 1.0 はじめに **************************************************************** SQL Server 7.0 および MSDE 1.0 の SP1 は 2 つの部分で構成されます。 * データベース コンポーネント SP1 以下に示す SQL Server 7.0 または MSDE 1.0 のデータベース コンポー ネントのアップデートを提供します。 * データ エンジン。 * SQL Server Enterprise Manager や osql などのデータベース クライ アント ユーティリティ。(SQL Server 7.0 のみ) * OLE DB Provider for SQL Server、SQL Server ODBC ドライバ、および クライアント Net-Library などのデータベース クライアント接続コン ポーネント。 * OLAP Services SP1 以下に示す SQL Server 7.0 の OLAP Services コンポーネントのアップデート を提供します。 * OLAP Services。 * OLAP マネージャや OLE DB Provider for OLAP Services などの OLAP クライ アント コンポーネント。 * OLE DB Provider for SQL Server、SQL Server ODBC ドライバ、および クライアント Net-Library などのデータベース クライアント接続コンポー ネント。 Service Pack のこれら 2 つの部分は個別に適用できます。 * SQL Server 7.0 の各サイトは、OLAP Services コンポーネントを アップグレードしないで、データベース コンポーネント SP1 を 使用してデータベース コンポーネントをアップグレードできます。 * SQL Server 7.0 の各サイトは、データベース コンポーネントをアップ グレードしないで、OLAP Services SP1 を使用して OLAP Services コ ンポーネントをアップグレードできます。 * SQL Server 7.0 の各サイトで、データベース コンポーネントと OLAP Services コンポーネントをともにアップグレードする必要が ある場合は、Service Pack の両方の部分を適用します。 * MSDE 1.0 のサイトは、データベース コンポーネント SP1 を使用 して MSDE 1.0 コンポーネントをアップグレードできます。 Service Pack 1 Setup は、コンピュータに SQL Server 7.0 または MSDE 1.0 のどちらのエディションが存在するかを自動的に検出し、 そのエディションに存在するコンポーネントだけをアップグレードし ます。Service Pack は、Enterprise Edition が存在することを検出 しないかぎり、SQL Server 7.0 Enterprise Edition に存在するコン ポーネントはアップグレードしません。Service Pack がMSDE 1.0 を 実行しているコンピュータに適用されるときは、SQL Server 7.0 だけ で出荷されたコンポーネントはアップグレードしません。 コンピュータに一度 Service Pack を適用すると、そのService Pack を削除する方法はありません。これは、データベース コン ポーネント SP1 および OLAP Services SP1 のどちらも同じです。 現時点では、SQL Server 7.0 に同梱されたバージョンの Microsoft English Query に対する問題点の対応はありません。 この Service Pack で解決された問題点の一覧は Microsoft Knowledge Base の記事 Q225019 にあります。Q225019 の一覧内の各問題点は、 解決された問題点が説明されている Microsoft Knowledge Base の 記事にリンクされています。Knowledge Base の記事は以下のサイトで 公開されています。(英語情報) http://support.microsoft.com/servicedesks/directaccess/ 記事の番号で検索するオプションを選択し、記事番号 Q225019 を 入力してください。 SQL Server 7.0 固有の西暦 2000 年問題に関する情報は、 「マイクロソフト西暦 2000 年対応情報開示リソースセンター」web サイト http://www.asia.microsoft.com/japan/year2k/default.htm から、 SQL Server 7.0 の情報を参照してください。 -------------------------------- 1.1 Service Pack のバージョン -------------------------------- SQL Server 7.0 データベース エンジンまたは MSDE 1.0 のインスタンスに インストールされている Service Packのバージョンがわからない場合、osql、 SQL Server クエリ アナライザ、または isql で SELECT @@VERSION を実行することにより、バージョンを確認できます。以下の一覧は、 @@VERSION で表示されるバージョン文字列と SQL Server 7.0 および MSDE 1.0 Service Pack の関係を示しています。 @@VERSION SQL Server のバージョン 7.00.623 SQL Server 7.0 または MSDE 1.0 製品版 7.00.699 データベース コンポーネント SP1 実行している SQL Server 7.0 のエディションがわからない場合、 または MSDE 1.0 に接続していた場合、@@VERSION が返す出力の 最終行は、以下のどのエディションに接続していたかを示します。 MSDE on Windows NT 4.0 (Build 1381: Service Pack 4) Desktop Edition on Windows NT 4.0 (Build 1381: Service Pack 4) Standard Edition on Windows NT 4.0 (Build 1381: Service Pack 4) Enterprise Edition on Windows NT 4.0 (Build 1381: Service Pack 4) SQL Server 7.0 OLAP Services のインスタンスにインストールされ ている Service Pack のバージョンがわからない場合は、以下の方 法でバージョンを確認できます。 1. SQL Server 7.0 プログラム グループで [OLAP Services] を選択 後、[OLAP マネージャ] を選択します。 2. OLAP マネージャのツリー ビューで [OLAP サーバー] ノードを選 択します。 3. OLAP マネージャの [ヘルプ] メニューで、[Microsoft SQL Server OLAP Services のバージョン情報] を選択します。以下の一覧は、 OLAP マネージャのバージョン情報と OLAP Services Service Pack の関係を示しています。 ヘルプの情報 SQL Server OLAP Services のバージョン 7.0.1073 SQL Server 7.0 OLAP Services のオリジナル リリース 7.0.1295 OLAP Services SP1 *************************************************************** 2.0 SP1 のダウンロードと展開 *************************************************************** この Service Pack は以下の 2 種類の形式で配布されます。 * SP1 の CD。 * インターネットからダウンロードできる 4 つの自己解凍ファイル。 JP_Sql70sp1i.exe: Intel 版のデータベース コンポーネント SP1 JP_Sql70sp1a.exe: Alpha 版のデータベース コンポーネント SP1 JP_Sql70olapsp1i.exe: Intel 版の OLAP Services SP1 JP_Sql70olapsp1a.exe: Alpha 版の OLAP Services SP1 自己解凍ファイルを使用して、SP1 CD と同じディレクトリとファ イルの組み合わせをコンピュータに作成します。SP1 CD と展開し た SP1 ファイルは同じ手順でセットアップします。 SP1 をダウンロードした場合は、セットアップを実行する前にファ イルを展開し、Service Pack のディレクトリを作成する必要が あります。 注意: Service Pack に含まれる一部のファイルは、システム ファイルです。Service Pack を使用して作業する場合は、 Windows NT エクスプローラまたは Windows エクスプロー ラの [すべてのファイルを表示する] オプションが選択 されていることを確認してください。このオプションを 有効にするには、[表示] メニューの [フォルダ オプショ ン] でこのオプションを選択してください。 また、SP1 CD には、各言語版対応のファイルがすべて、 各言語のサブフォルダに分かれて収録されています。 セットアップを行うときには、お使いの環境に対応した言語の ファイルであることをご確認ください。 ------------------------------------------ 2.1 データベース コンポーネント SP1 の展開 ------------------------------------------ データベース コンポーネント SP1 を展開するには、ご使用に なっているコンピュータのプロセッサ アーキテクチャに対応し た自己解凍ファイルを SQL Server または MSDE を実行してい るコンピュータのディレクトリに置きます。そのディレクトリ からファイルを実行します。自己解凍プログラムは、 Service Pack のファイルを置くディレクトリを問い合わせます。 たとえば、Intel 系のコンピュータで SQL Server または MSDE を実行していて、C:\70sp1 というディレクトリを作成した場合、 コンピュータに JP_Sql70sp1i.exe ファイルをコピーし、実行します。 プログラムの問い合わせに対してはディレクトリ名 C:\70sp1 を 指定します。 この結果、Service Pack のファイルが展開され、2 つの Microsoft Systems Management Server ファイルが C:\70sp1 ディレクトリに置かれます。さらに、ハードウェア プラット フォーム (X86 または Alpha) に対応したサブディレクトリが 作成され、そこに残りの Service Pack のファイルが置かれます。 データベースをインストールするディレクトリの名前を変更する ことができますが、ディレクトリ名にスペースを含めないように 注意してください。 ---------------------------- 2.2 OLAP Services SP1 の展開 ---------------------------- OLAP Services SP1 を展開するには、OLAP Services SP1 を保持 するコンピュータにディレクトリを作成します。ご使用になって いるコンピュータのプロセッサ アーキテクチャに対応した自己解 凍形式の OLAP Services ファイルを、OLAP Services を実行して いるコンピュータのディレクトリにコピーします。そのディレク トリからそのファイルを実行します。自己解凍プログラムは、Service Pack のファイルを置くディレクトリを問い合わせます。 たとえば、Alpha 系のコンピュータで SQL Server を実行してい て、C:\70sp1olap というディレクトリを作成した場合、コンピュー タに Sql70olapsp1a.exe ファイルをコピーし、実行します。プロ グラムの問い合わせに対してはディレクトリ名 C:\70sp1olap を指 定します。これで、Service Packのファイルが展開されます。 *************************************************************** 3.0 Service Pack のインストール *************************************************************** この Service Pack のどの部分をインストールするかによって、 インストールに使用する手順が異なります。 * Service Pack 全体 (データベース コンポーネント SP1 と OLAP Services SP1 の両方) を適用する場合は、ステップ 3.1 から 3.9 までを実行します。 * サーバー コンポーネントとクライアントコンポーネントの両方 を実行しているサーバーに、データベース コンポーネント SP1 だけを適用する場合は、ステップ 3.1 から 3.5 までと、3.7 か ら 3.9 までを実行します。 * データベース クライアント コンポーネントだけを実行している コンピュータにデータベース コンポーネント SP1 だけを適用す る場合は、ステップ 3.4、3.5 および 3.7 から 3.9 までを実行 します。 * OLAP Services SP1 だけを適用する場合は、ステップ 3.4、3.6、 3.7、および 3.9 だけを実行します。OLAP Services のクライア ント コンポーネントだけを実行しているコンピュータ、または OLAP Services のクライアントおよびサーバー コンポーネント の両方を実行しているコンピュータのいずれの場合も同じステッ プを使用します。 OLAP Services SP1 をサーバーに適用し、そのサーバーにアクセ スしているクライアントに適用しなかった場合は、そのクライア ントから OLAP Services SP1 で解決された問題点は適用されず、 さらに OLAP Services で導入されたセル レベル セキュリティは 使用できません。 コンピュータに OLAP Services SP1 をインストール後、オリジナ ルのバージョンの SQL Server 7.0 OLAP Services を再インストー ルした場合は、再度 OLAP Services SP1 をインストールする必要 があります。 また、Systems Management Server を使用して Windows NT(R) Server を実行している複数のコンピュータに自動的に SP1 をインストールする ことができます。Smssq701.pdf ファイルは Systems Management Server で SQL Server パッケージの作成を自動化するパッケージ定義ファイル (PDF) です。SQL Server パッケージを、System Management Server を 実行しているコンピュータに配布し、インストールできます。 Smssq701.cmd ファイルは、コンピュータのプラットフォームを検出し、 適切なバージョンの Setup プログラムを実行するバッチ ファイルです。 ------------------------------ 3.1 データベースのバックアップ ------------------------------ 念のため、master データベースと msdb データベース、および すべてのユーザー データベースをバックアップしてください。 Service Pack のインストールにより、ユーザー データベース に変更を加えることはありませんが、master データベースと msdb データベースには変更が加えられます。 ----------------------------------------- 3.2 システム データベースの空き容量の確認 ----------------------------------------- SP1 を適用する SQL Server または MSDE システムで、master データベースおよび msdb データベースの両方に対して自動拡張 オプションを設定している場合、このステップは省略できます。 SQL Server 7.0 では、この設定は SQL Server Enterprise Manager から SQL Server に接続することにより確認できます。まず、 データベースのアイコンをマウス右ボタンでクリックし、[プロパティ] を選択後、[ファイルの自動拡張] チェック ボックスがオンになって いることを確認します。MSDE では、以下の SQL ステートメントを実行 することにより確認できます。 sp_helpdb master sp_helpdb msdb このステートメントの出力の、[growth] 列が 0 以外になっていることを 確認してください。 master データベースまたは msdb データベースのいずれか一方に 自動拡張オプションが設定されていない場合は、自動拡張オプショ ンが設定されていないデータベースに少なくとも 500 KB の空き領 域が必要になります。空き容量を確認するには、master データベー スまたは msdb データベースで sp_spaceused システム プロシー ジャを実行します。どちらかのデータベースの未割り当て領域が、 500 KB 未満の場合は、データベースのサイズを増加してください。 データベースのサイズを増加する場合は、SQL Server Books Online の「データベースの拡張」に示す手順に従ってください。 ---------------------- 3.3 クラスタ設定の準備 ---------------------- クラスタ化された環境で、SQL Server 7.0, Enterprise Edition に データベース コンポーネント SP1 をインストールする前に、 Microsoft 分散トランザクション コーディネータ (DTC) を含む グループが、DTC が最初にインストールされたノードに所有されてい ることを確認してください。グループがこのノードに所有されていな いと、SP1 のセットアップは DTC セットアップ エラーを表示し、 この問題を解決後セットアップを再試行するように要求します。この グループを DTC が最初にインストールされたノードに移動することに より、この問題を解決できます。 クラスタ設定で SQL Server の Enterprise Edition が実行されてい る場合は、データベース コンポーネント SP1 を適用する前にクラス タを解除する必要があります。SQL Server のクラスタ設定を解除する には、SQL Server 7.0 プログラム グループの [フェールオーバー ク ラスタ ウィザード] を選択します。必要に応じてオリジナルの SQL Server の Enterprise Edition CD をセットし、ウィザードが表示する 指示に従います。SQL Server がクラスタ化されている Microsoft Windows NT(R) クラスタのすべてのノードでこの処理を行います。 1 つのクラスタで動作しているすべての SQL Server 7.0 インスタンス を再クラスタ化する前に SP1 にアップグレードする必要があります。 クラスタ環境で実行されている SQL Server に関する詳細情報は、ホワ イト ペーパーに記述されています。ホワイト ペーパーの詳細について は、このファイルの 5.10 を参照してください。 ------------------------------------------------------------ 3.4 SP1 のセットアップ前に実行していたアプリケーションの停止 ------------------------------------------------------------ データベース コンポーネント SP1 を適用するために、SP1 のセットアップを実行する前に、以下のサービスとアプリ ケーションをシャットダウンしてください。 * Microsoft Search、MSDTC、MSSQLServer、MSSQLServerOLAPService および SQLServerAgent サービス。 * Microsoft Transaction Server、Microsoft Message Queue Server、および Microsoft COMTI。 * Windows NT コントロール パネルを含むすべてのアプリケーション。 OLAP Services SP1 を適用するために、SP1 のセットアップを 実行する前に、上記のサービスとアプリケーションをシャット ダウンしてください。ただし、OLAP Services リポジトリを SQL Server に移行してある場合は MSSQLServer サービスを停 止しないでください。 Windows NT クラスタにインストールする場合は、これらのアプ リケーションとサービスが、クラスタのすべてのノードで停止さ れていることを確認してください。 さらに、SQL Server サービス マネージャが実行されている場合 は、これも停止してください。タスク バーの右端にアイコン化さ れている SQL Server サービス マネージャのアイコンをマウス右 ボタンでクリックし、[終了] を選択してください。 -------------------------------------------------- 3.5 データベース コンポーネント SP1 のインストール -------------------------------------------------- 以下のいずれかから Setup.bat スクリプトを実行してください。 * JP_Sql70sp1i.exe または JP_Sql70sp1a.exe の いずれかにより展開された Service Pack のファイルを含む ディレクトリ。 * SQL Server 7.0 SP1 CD の Service Pack ディレクトリ。 Setup.bat は Installshield のダイアログ ボックスを表示し、 SQL Server 認証または Windows NT 認証のどちらを使用してい るかなどの情報を問い合わせます。SQL Server 認証を選択する 場合は、Setup プログラムに sa ログインのパスワードを提供 する必要があります。Windows NT 認証を選択する場合は、アッ プグレードする SQL Server または MSDE のインスタンスの sysadmin 固定サーバー ロールに所属する Microsoft Windows(R) ログイン アカウントを使用して、Microsoft Windows にログイン し、セットアップを実行する必要があります。 その後、セットアップ プロセスは既存の SQL Server または MSDE ファイルを Service Pack のファイルに置き換えます。 さらに、システム ストアド プロシージャを更新するために いくつかの .sql ファイルを実行します。 DTC インストーラは、新しいバージョンの Microsoft 分散トラ ンザクション コーディネータをインストールします。クラスタ 環境では、Windows NT クラスタのすべてのノードに DTC をイン ストールします。 セットアップは、実行した操作を、セットアップを実行したコン ピュータの Temp ディレクトリの Sqlsp.log ファイルに記録し ます。 ------------------------------------ 3.6 OLAP Services SP1 のインストール ------------------------------------ OLAP Services SP1 だけをインストールするとき、OLAP Services SP1 のインストールに必要なステップについては、 「3.0 Service Packのインストール」を参照してください。 OLAP Services SP1 をインストールするには、以下のいずれか から Setup.exe を実行してください。 * Sql70olapsp1i.exe または Sql70olapsp1a.exe のいずれかに より展開された OLAP Services Service Pack ファイルを 含むディレクトリの Msolap\Install サブディレクトリ。 * SP1 CD の Msolap\Install ディレクトリ。 Setup.exe は Installshield のダイアログ ボックスを表示し、 インストールに必要な情報を問い合わせます。 ------------------ 3.7 サービスの再開 ------------------ セットアップが終了すると、システムの再起動が要求される場合 があります。システムの再起動後、または、再起動が要求されな いでセットアップが終了した後、コントロール パネルの [サービ ス] アプリケーションを使用して、Microsoft Search、MSDTC、 MSSQLServer、MSSQLServerOLAPService、および SQLServerAgent の各サービスを再開してください ------------------------------ 3.8 クラスタ設定の再クラスタ化 ------------------------------ Windows NT クラスタ設定にこのService Packを適用した場合 は、SQL Server を再クラスタ化してください。再クラスタ化する 前に、クラスタに含まれるすべての SQL Server 7.0 インスタン スにこのService Packを適用してください。 SQL Server を再クラスタ化するには、SQL Server 7.0 プログラ ム グループの [フェールオーバー クラスタ ウィザード] を選 択します。必要に応じてオリジナルの SQL Server の Enterprise Edition CD をセットし、ウィザードが表示する指示に従います。 クラスタに含める SQL Server のインスタンスを含む Microsoft Windows NT クラスタのすべてのノードでこの処理を行います。 ---------------------------- 3.9 アプリケーションの再起動 ---------------------------- SP1 セットアップを実行する前に終了したアプリケーションを再起 動します。 *********************************************************************** 4.0 データベース コンポーネント SP1 クライアント コンポーネントの再配布 *********************************************************************** この Service Pack には、更新された Microsoft データ アクセス コン ポーネント (MDAC) を持つ再配布用の新しいファイルが含まれています。 OLE DB または ODBC アプリケーションの開発者は、ファイル Mdac_typ.exe を使用して、アプリケーションを以下のさまざまなデータ ソースに接続する ために必要なクライアント接続コンポーネントを配布できます。 * MDAC の主要なコンポーネント。たとえば、ADO、OLE DB、および ODBC の 主要なコンポーネントなど。 * さまざまな OLE DB プロバイダと ODBC ドライバ。OLE DB Provider for SQL Server および SQL Server ODBC ドライバなど。 Mdac_typ.exe を使用する場合の、ライセンスに関する要求と指示は、 Mdacredist.txt という名前のファイルに含まれています。 SQL Server 7.0 または MSDE 1.0 の製品版に同梱されている OLE DB Provider for SQL Server および SQL Server ODBC ドライバ を配布したいと考えている開発者は、以下の製品に同梱されている バージョンの Mdac_typ.exe および Mdacredist.txt を使用する必要が あります。 * SQL Server 7.0 * MDAC 2.1 * MDAC 2.1 SP1 * Access 2000 または Office 2000 SQL Server 7.0 および MSDE 1.0 の Service Pack 1 には、新しい 自己解凍形式のファイル Sqlredis.exe と新しいバージョンの Mdacredist.txt が含まれています。これらのファイルはデータベース コンポーネント SP1 に含まれています。Sqlredis.exe を実行すると 特に指定しない限り以下のことを行います。 1. MDAC 2.1 SP1 から Mdac_type.exe を実行します。これは、 MDAC 2.1 SP1 の主要なコンポーネントと、SQL Server 7.0 と MSDE 1.0 の製品版で出荷されたバージョンの SQL Server と MSDE のクライアント接続コンポーネントをインストール します。 2. データベース コンポーネント SP1 から新しいバージョンの SQL Server と MSDE のクライアント接続コンポーネントを取 得し、置き換えます。 更新されたデータベース コンポーネント SP1 のクライアント接続 コンポーネントだけをインストールしたい場合は、コマンド プロン プトから以下の構文でコマンドを実行します。 sqlredis.exe /C:"setupre.exe MDAC=0 -s -SMS" Sqlredis.exe ファイルはこのService Packに同梱されている Mdacredist.txt ファイルに記載されているのと同様の条件で再配布できます。 *************************************************************** 5.0 特記事項 *************************************************************** ここでは、SP1 を実行するサイトに影響のある問題について記述しま す。ただし、この Service Pack に含まれる問題点の解決結果では ありません。 問題点の解決により生じる動作の変更点は、各問題点ごとに Knowledge Base の記事 "FIX" に記載されています。この Service Pack で解決 された問題点は Knowledge Base 記事 Q225019 に一覧されています。 解決された各問題点は、以下のサイトで公開されている対応する Knowledge Base の記事にリンクされています。 http://support.microsoft.com/servicedesks/directaccess/ 記事番号を指定して検索するオプションを選択し、Q225019 を指定して ください。"FIX" Knowledge Base の記事へのリンクにしたがって、 解決された問題点の詳細を参照してください。 -------------------------------------------------------------------- 5.1 SP1 インストール後のクライアントのみコンピュータのアップグレード -------------------------------------------------------------------- ユーザーによっては、まず SQL Server クライアント コンポーネント だけをコンピュータにインストールし、その後データベース サーバー の Standard、Enterprise、または Desktop Edition を追加する場合が あります。これは、SQL Server CD から Setup プログラムを実行する ことで行われます。コンピュータ上のクライアント コンポーネントを SP1 にアップグレードした後、SQL Server Setup プログラムを実行す ると以下のエラーが発生し、インストールできません。 インストールしようとしているバージョン (7.00.623) はコンピュータ 上のバージョン (7.00.699) よりも古いものです。古いバージョンを アンインストールしてください。 この場合、以下の手順で SP1 クライアント コンポーネントを実行して いるコンピュータにデータベース サーバーの Standard、Enterprise、 または Desktop Edition を追加します。 1. SQL Server 7.0 Setup CD から Bcp.exe ファイルをクライ アント コンピュータの C:\Mssql7\Binn ディレクトリにコ ピーし、Bcp.exe の SP1 のバージョンを置き換えます。 2. SQL Server 7.0 Setup CD から Setup プログラムを実行し、 サーバー コンポーネントをインストールします。 3. このファイルに記述されている指示に従い、データベース コ ンポーネント SP1 のセットアップを実行し、コンピュータ上 の SQL Server のデータベース コンポーネントをすべて SP1 にアップグレードします。 注意: クライアントをサーバーの Standard または Enterprise Edition にアップグレードする場合は、適切なサーバー ライセンスを購入する必要があります。Standard または Enterprise の SQL Server クライアント アクセス ライ センス (CAL) をカバーしているクライアント コンピュー タは、Desktop Edition サーバーをインストールできます。 ---------------------------------------- 5.2 SP1 インストール後の master の再構築 ---------------------------------------- SP1 適用後に master データベースを再構築すると、SP1 が行った システム テーブルの更新内容が削除されます。SP1 適用後に master データベースを再構築する必要があるユーザーは、再構築後にデータ ベース コンポーネント SP1 を再適用する必要があります。 --------------------------------- 5.3 最新バージョンへの SP1 の適用 --------------------------------- データベース エンジンの実行ファイルの日付が、データベース コン ポーネント SP1 で提供されるファイルの日付と同じ、または新しい 場合に SQL Server をアップグレードしようとすると、SP1 のセット アップは以下のメッセージを表示して停止します。 Service Packで使用できる SQL Server コンポーネントよりも 新しいものを検出しました。セットアップは続行されません。 一般的に、このメッセージが表示される場合、サーバー上の SQL Server のインスタンスに SP1 (以降) が既に適用されていることを示しています。 アップグレードする必要はありません。 例外として、SQL Server のサポート ベンダーから特別なバージョン の SQL Server を提供されているお客様で、SP1 のビルドよりも新し いビルドを受け取られている場合が考えられます。このようなお客様 が SP1 にアップグレードされる場合は、SQL Server のサポート担当に、 アップグレードについての指示を仰いでください。 ------------------------------------------------------------------- 5.4 Windows NT 4.0, Terminal Server Edition での SP1 のインストール ------------------------------------------------------------------- SP1 は、 Windows NT Server 4.0, Terminal Server Edition 上での SQL Server の実行をサポートします。SQL Server 7.0 製品版は、 Windows NT 4.0, Terminal Server Edition ではサポートされません。 SP1 は、SQL Server をインストールする前に、Terminal Server Edition を実行しているコンピュータに Windows NT Server 4.0, Terminal Server Edition, Service Pack 4 が適用されている必要があります。この Service Pack は Terminal Server Edition 固有のもので、Windows NT Server 4.0 Service Pack 4 とは別のものです。Terminal Server Edition Service Pack の詳細については、 http://www.asia.microsoft.com/japan/products/ntupdate/wts/ の Microsoft Windows NT Terminal Server Edition アップデート サービス Web ページを参照してください。 Windows NT Server 4.0, Terminal Server Edition への SQL Server 7.0 と SP1 のインストールは以下の手順で行います。 1) Windows NT 4.0, Terminal Server Edition, Service Pack 4 が適用され ていることを確認します。 2) コントロール パネルの [サービス] アプリケーションを使用して、 Terminal Server Licensing Service を停止します。 3) Terminal Server Edition が実行されているコンピュータの System32 ディレクトリに SQL Server ODBC ファイルをコピー します。コンピュータに SQL Server 7.0 CD をセットします。 CD の ODBC ディレクトリからサーバーの C:\Winnt\System32 ディレクトリにファイルをコピーします。 * Alpha 系のサーバーでは、Alpha\ODBC ディレクトリのファイ ルをコピーします。Symbols サブディレクトリはコピーしませ ん。 * Intel 系のサーバーでは、X86\ODBC ディレクトリのファイル をコピーします。Symbols サブディレクトリはコピーしません。 4) コントロール パネルの [サービス] アプリケーションを使用して、 Terminal Server Licensing Service を再開します。 5) SQL Server 7.0 CD を使用して SQL Server 7.0 をインストールし ます。SQL Server は thin クライアントによってインストールする ことはできません。この場合、Terminal Server Edition を実行し ているコンピュータのコンソールを使用してインストールする必要が あります。Terminal Server Edition を実行しているコンピュータで は、SQL Server CD をセットしたときに表示される AutoRun セット アップ ウィンドウを使用して SQL Server をインストールすることは できません。AutoRun のウィンドウを閉じ、コントロール パネルの [アプリケーションの追加と削除] アプリケーションを開きます。 [インストール] ボタンをクリックし、表示される指示に従います。 SQL Server 7.0 CD から Setup プログラムを直接実行します。 * Intel 系のサーバーでは、X86\Setup\Setupsql.exe を実行します。 * Alpha 系のサーバーでは、Alpha\Setup\Setupsql.exe を実行します。 SQL Server Setup が表示する指示に従います。Terminal Server Edition が実行されているコンピュータに直接データベースをインストールする 場合は、SQL Server のセットアップをすべて実行し、クライアント接続 コンポーネントとデータベース エンジンの両方をインストールします。 Terminal Server Edition を実行しているコンピュータのアプリケーショ ンに、ほかのサーバー上の SQL Server データベースへの接続機能だけを 追加したい場合は、クライアント接続コンポーネントだけをインストール します。サーバー全体のセットアップまたはクライアント接続のみのセッ トアップの実行方法の詳細については、SQL Server 7.0 Books Online の 「SQL Server Setup の実行」を参照してください。 6) このファイルの指示に従い、SP1 を適用します。SP1 は Terminal Server Edition を実行しているコンピュータのコンソールからインストールする 必要があります。さらに、コントロール パネルの [アプリケーションの 追加と削除] アプリケーションから SP1 セットアップ (setup.bat) を実 行する必要があります。 -------------------------- 5.5 SP1 とレプリケーション -------------------------- このService Packを、レプリケーション トポロジに参加して いる、パブリッシャ、ディストリビュータ、およびサブスクライ バのすべての 7.0 に適用することをお勧めします。レプリケー ション トポロジの参加者に SP1 を展開する場合、以下の順番に 展開することをお勧めします。 1. ディストリビュータ (パブリッシャと別に使用している場合) 2. パブリッシャ 3. サブスクライバ 注意: ほとんどの場合、特にマージ レプリケーションの場合、 ディストリビュータとパブリッシャは同じサーバーに置 かれるので、同時にアップグレードできます。 マージ レプリケーションの場合、ディストリビューショ ン データベースは、単にエージェント ヒストリを格納 するために使用されます。一般的に、マージ レプリケー ション トポロジにおけるディストリビューション データ ベースは、パブリッシュされるデータベースと同じコン ピュータに置かれます。ただし、マージ レプリケーショ ンで、エージェントのヒストリを集中管理するサイトに、 リモート ディストリビューション データベースを持つこ ともできます。 レプリケーション トポロジのすべてのサーバーをすぐにアップグ レードできない場合もあるので、オリジナルの SQL Server 7.0 を 実行しているサーバーと SP1 を適用した参加者の間でレプリケー ション操作が影響を受けることは一般的にはありません。 ただし、以下の例外があります。 5.5.1 マージ レプリケーションでリモート ディストリビューション データベースを提供しているサーバーでの SP1 のインストール マージ レプリケーションで、リモート ディストリビューション データベースを保持するサーバーを SP1 にアップグレードする場 合、このディストリビューション データベースを使用する各マー ジ レプリケーション パブリッシャもアップグレードする必要が あります。これは、ディストリビュータで実行されているマージ (プッシュ) エージェントが、関連するマージ レプリケーション パブリッシャからのデータ変更を最適に配布するために必要です。 5.5.2 SQL Server のオリジナル リリースから新規サブスクリプション を引続き受け取るマージ パブリッシャの SP1 へのアップグレード SP1 がインストールされていないサーバーから新規マージ レプ リケーション パブリッシャを許可するには、各スナップショッ ト エージェント ジョブに対して省略可能なパラメータ "-70Subscribers" を追加する必要があります。これは、SP1 が インストールされていないすべての新規 SQL Server 7.0 マージ サブスクライバの初期同期を確実に完了するために必要です。 オリジナルのバージョンの SQL Server を実行しているサブスク ライバが既に初期同期を受け取っている場合は、そのサブスクラ イバは、このパラメータなしでも引き続きデータをマージできます。 ただし、サブスクリプションが削除され、再作成される場合、ま たはサブスクリプションに再初期化を完全に行う必要がある場合 は、このパラメータが必要です。このパラメータを使用するより も、サブスクライバを SP1 にアップグレードすることをお勧めし ます。確実にするために、すべてのサブスクライバを SP1 に移行 されるまでは、このパラメータを追加しておきます。 5.5.3 マージ レプリケーション サブスクライバでの SP1 のインストール SQL Server マージ レプリケーションのプル サブスクライ バを SP1 にアップグレードする場合、関連するマージ レプ リケーション パブリッシャも SP1 にアップグレードする必 要があります。これは、サブスクライバで実行されているマー ジ (プル) エージェントが、関連するマージ レプリケーショ ン パブリッシャからのデータ変更を最適に配布するために必 要です。前述したように、ディストリビュータ、パブリッシャ 、サブスクライバの順番にアップグレードしていくことが最善 の方法です。 5.5.4 以前のバージョンの SQL Server を使用した SP1 レプリケーション の実行 SP1 と SQL Server 6.0 または 6.5 のパブリッシャとサブスク ライバとの動作方法と、オリジナルの SQL Server 7.0 と旧バー ジョンの SQL Server の動作方法を比較しても、違いは何もあり ません。 5.5.5 Access 2000 (Jet 4.0) マージ レプリケーション サブスクライバ の更新 Jet ベースの Access 2000 マージ サブスクライバで SP1 で強化さ れた機能を使用するには、以下のデータベース コンポーネント SP1 ファイルを Access 2000 を実行しているワークステーションにコピー する必要があります。 x86\binn\replres.dll x86\binn\replrec.dll x86\binn\replprov.dll x86\jet\msrpjt40.dll 各ファイルは、ワークステーションのシステム ドライブの以下のフォルダ にコピーします。 \Program Files\Common Files\Microsoft Shared\ Database Replication 注意: MSDE 1.0 が Access 2000 マージ サブスクライバとして動作している 場合は、このステップは不要です。この場合は、このファイルに記載されてい る指示に従って単純にデータベース コンポーネント SP1 を適用するだけです。 ---------------------- 5.6 カーソル動作の変更 ---------------------- SQL Server 7.0 と MSDE 1.0 の製品版では、ロールバックを行うと 以下の条件に合致するカーソル以外の開かれているカーソルは、すべ て閉じられます。 * CURSOR_CLOSE_ON_COMMIT が OFF。 * カーソルが静的。 * 作業テーブルの作成を完了したカーソル。 以前のバージョンの SQL Server との互換性を向上するために、データ ベース コンポーネント SP1 ではこの動作を変更し、以下の条件のいず れかが真 (True) の場合にのみロールバックでカーソルを閉じます。 * CURSOR_CLOSE_ON_COMMIT が ON。 * 非同期に作成されるカーソルが現在作成中。 -------------------------- 5.7 OLAP Services での変更 -------------------------- OLAP Services SP1 では、OLAP Services に対して以下の変更が 行われます。 5.7.1 セキュリティの向上 OLAP Services SP1 では、OLAP Services のセキュリティが拡張 されました。セル レベル セキュリティがサポートされるように なりました。セル レベル セキュリティの使い方の詳細について は、http://www.microsoft.com/sql/70/gen/olap.htm にあるホワ イトペーパー「Cell-Level Security」を参照してください。 5.7.2 リモートに管理される OLAP Server のリポジトリの移行 サーバーに OLAP Services SP1 をインストール後、そのサーバー の OLAP マネージャのインスタンスを使用して、リポジトリを移行 できます。ほかのコンピュータから OLAP マネージャを使って、リ モートで管理しているサーバーのリポジトリを移行することはでき ません。 ---------------------- 5.8 データ変換サービス ---------------------- データベース コンポーネント SP1 を使用して、データ変換サービス (DTS) に対して以下の変更を行えます。 5.8.1 Oracle データベースのエクスポート DTS エクスポート ウィザードを使用して Oracle データベース をエクスポートしているときに、DTS を使用してエクスポート先 テーブルを作成する場合、DTS は所有者名とテーブル名を引用符 で囲んだ大文字小文字を区別するテーブルを作成します。これは、 キーワードである所有者名またはテーブル名をサポートするため、 またはスペースを含む所有者名またはテーブル名をサポートする ために必要です。名前がキーワードではなく、さらにスペースも 含まない場合に、引用符を削除したい場合は、DTS の [変換元テー ブルの選択] ダイアログ ボックスで削除してください。 5.8.2 DTS テスト機能の使用 DTS テスト機能が改善され、グローバル変数のサポートや照合が できるようになりました。ただし、DTS テスト機能では、テスト モードでの Microsoft ActiveX(R) のデータ系列の列はサポート されません。 5.8.3 [パッケージの実行] ダイアログ ボックスの変更 DTS インポート ウィザード、DTS エクスポート ウィザード、 または DTS デザイナで DTS パッケージを実行すると、開始 時刻、終了時刻、および実行時間を表示するために [パッケー ジの実行] ダイアログ ボックスに新しい列が追加されました。 パッケージがユーザー パスワードを使用して実行される場合は、 これらの新しい列は使用できません。 さらに、パッケージの実行中に変換通知情報が提供されます。 5.8.4 データ変換サービスのエラー メッセージ DTS エラー メッセージが改善され、OLE DB プロバイダ固有の情報 と失敗した操作の情報が追加されるようになりました。 5.8.5 Microsoft Visual Basic スクリプトの SET キーワードの使用 オブジェクト参照の ActiveX 代入は、すべての場合に標準の Visual Basic SET 構文にしたがって、Visual Basic, Scripting Edition スクリプトでグローバル変数を参照するようになりました。 オブジェクト参照を代入したいときに、SET を使用します。それ 以外の場合は、オブジェクトの既定値が代入されます。 グローバル変数がオブジェクト参照を保持している場合、SET お よび .Value の両方を使用してオブジェクト参照を再代入できま す。たとえば、以下のようなステートメントで使用します。 * 最初のステートメントは接続オブジェクトへの参照をグローバ ル変数 x に代入します。 * 2 番目のステートメントは、変数 o に接続オブジェクトへの参 照を設定します。 * 3 番目のステートメントは、接続オブジェクトへの参照を保持す るグローバル変数を変数 o に設定します。 SET DTSGlobalVariables("x") = CreateObject("ADO.Connection") SET o = DTSGlobalVariables("x").Value SET o = DTSGlobalVariables("x") 5.8.6 テストでのグローバル変数と照合のサポート DTS ユーザー インターフェイスには、テスト オプションを 持つダイアログ ボックスが 2 つあります。 * [データ変換のプロパティ] ダイアログ ボックスで、[変換] タブをクリック後、列変換をマッピングしている行の 1 つを マウス右ボタンでクリックします。[テスト] メニュー項目を 持つメニューが表示されます。 * [ActiveX スクリプト タスク プロパティ] ダイアログ ボック スで、ダブル クリックし、[テスト] ボタンを選択します。 これらのテスト機能がグローバル変数と照合をサポートするよう になりました。系列の列では、テストはサポートされません。 ---------------------------------- 5.9 SQL Server 7.0 と Exchange 5.5 ---------------------------------- 同じコンピュータで、SQL Server 7.0 と Micrsoft Exchange Version 5.5 サーバーを実行する場合は、SQL Server でメモ リの使用方法を明示的に設定する必要があります。SQL Server の最小動的メモリの設定を既定値の 0 のままにしておくと、 SQL Server は正しく動作しません。 2 つの製品を同時に実行しているときに発生するメモリに関す る既知の問題点を解決するには、SQL Server 7.0 の最小動的 メモリの設定、または sp_configure の最小サーバー メモリ オプションの設定を、SQL Server の最大の処理負荷をサポー トできるメモリ量に設定する必要があります。この環境では、 SQL Server は最大の動的メモリまたは sp_configure の最大 サーバー メモリ オプションの設定値に到達するまで十分なメ モリを獲得しません。その代わりに、通常最小動的メモリ オ プションで指定されたメモリ容量で実行されます。そのため、 最小動的メモリの設定は、SQL Server が高機能で実行されて いるときに、正しく実行できるような値にする必要があります。 SQL Server が必要とするメモリを調べるには、以下の条件で SQL Server が使用しているメモリ容量を監視します。 * ユーザーのデータベースが実稼動環境で実行されている場合は、 システムが高機能で実行されているときに、SQL Server のメモ リ使用量を監視します。 * SQL Server アプリケーションが社内で開発されている場合は、 SQL Server が使用するメモリを監視しながら、ストレス テスト を実行します。 * サード パーティが SQL Server アプリケーションを開発した場 合は、そのアプリケーションのマニュアルを調べるか、SQL Server メモリにどのような影響を与えるかをベンダーに問い合わせてく ださい。 SQL Server メモリの監視の詳細については、SQL Server Books Online の「メモリ使用率の監視」を参照してください。 SQL Server メモリ オプションの設定に関する詳細については、SQL Server Books Online の「サーバー メモリ オプション」を参照してください。 ------------------------------------------------ 5.10 SQL Server クラスタリング ホワイト ペーパー ------------------------------------------------ 「How to Install SQL Server 7.0, Enterprise Edition, on Microsoft Cluster Server: Step by Step Instructions.」 という名前のホワイト ペーパー (英文) があります。このホワイト ペーパーは、SQL Server Books Online のクラスタリングに関する 情報の補足情報です。このホワイト ペーパーの詳細については、 以下のサイトのページを参照してください。 http://support.microsoft.com/support/sql/papers.asp